沖縄の伝統料理「東道盆(トゥンダーブン)」は、琉球王国時代に、中国や薩摩から訪れる貴賓をもてなすための祝宴でふるまわれた、代表的な宮廷料理です。現在でも、その格式ある料理スタイルは沖縄の食文化を象徴する存在として受け継がれています。
見た目はおせち料理の重箱を思わせますが、東道盆の特徴は、料理をぎっしり詰めるのではなく、ひと品ひと品をゆとりを持って美しく盛り付けるのが特徴です。
沖縄は、100歳以上の人が特に多いことで知られており、世界で長寿地域とされる「ブルーゾーン」のひとつにも選ばれています。その長寿の理由のひとつとして、 沖縄の食事、つまり琉球伝統料理が注目されているのです。
琉球伝統料理の大きな特徴は、豆腐や味噌など、大豆を使った植物性のたんぱく質を多く取り入れていること。カロリーは低めでも栄養価は高く、食物繊維も豊富 です。病気の予防や免疫力アップにもつながると言われており、健康的で長生きにつながる食事として、世界中から関心を集めています。
2020年より沖縄認定の琉球料理伝承人の称号を得て琉球料理の技術の伝承に貢献している。
沖縄料理に合う沖縄のお酒といえば、やはり一番に挙げられるのは 泡盛(あわもり) 。
料理との相性もバツグンで、いろんな飲み方が楽しめます。
ここでは、トゥンダーブンと泡盛の組み合わせ例を当ホテル泡盛マイスターにていくつか紹介します。
豆腐餻(とうふよう)には、菊之露酒造トップクラスの人気商品、菊之露ゴールド古酒がおすすめ。古酒ならではの芳醇な香りと優しい味わいが口いっぱいに広がり、豆腐餻のコクと風味を更に引き立てる。また、豆腐餻は漬け込みの際に泡盛が使われている。
スクガラス豆腐と、ス―チカ―におススメしたいのは「ザンシロ」という愛称で親しまれている比嘉酒造の主力商品、残波ホワイト。軽快で、すっきりとした爽やかな味わいがスクガラス豆腐とス―チカ―の塩味を和らげ料理と泡盛の絶妙な味わいを生み出してくれる。また、スッキリとした味わいは女性や泡盛初心者にも人気。
ミヌダルにおススメしたい泡盛は今帰仁酒造の長期熟成樽貯蔵、千年の響古酒43度。度数の高い泡盛は豚肉との相性が非常に良い。 しっかりと食べ応えのあるミヌダルは樽の香り、奥深い味わい、見た目も綺麗な琥珀色と3拍子揃った魅力ある泡盛との相性がバツグン。
迫田 久美子
本業はブライダル業務を担当しておりますが、泡盛への情熱が高じ、沖縄県知事認証の泡盛マイスターの資格を取得。泡盛愛にあふれたスタッフが厳選するおすすめの一杯を、ぜひご堪能ください。